髪がぺたんとして、思うようにボリュームが出ない——そんな悩みの背景には、髪質だけでなく、乾かし方やヘアケア、頭皮の状態など、いくつかの原因が重なっていることがあります。まずは、ボリュームが出にくくなる代表的な原因を確認し、シャンプー・乾かし方・スタイリングの順に改善のコツを見ていきましょう。
髪のボリュームが出ない原因5選
1つ目は、湿気や汗で髪が水分を含み、ボリュームが落ちているケースです。湿度が高い日や汗をかいたときは髪が水分を含むため、根元を立ち上げても下がってくることがあります。特に細くやわらかい髪質の方はぺたんとして見えやすいでしょう。梅雨や暑い季節だけボリュームが出ない場合は、湿気や汗が影響しているかもしれません。根元の汗をやさしく拭き取り、できればドライヤーで乾かして形を整えてみてください。
2つ目は、生活習慣の乱れで皮脂の分泌が多くなっているケースです。睡眠不足やストレス、食生活の偏りなどで生活リズムが乱れると、頭皮のコンディションも崩れてしまうことがあります。皮脂が多くなって髪の根元に付着すると、髪が束になり、重く見えてしまいがちです。「夕方になると髪が束になる」「分け目が目立ってきた」といった変化を感じる場合、生活のリズムが乱れているサインかもしれません。まずは睡眠時間を確保し、野菜やたんぱく質を意識した食事を心がけてみてください。
3つ目は、加齢でハリやコシが変わってきているケースです。年齢を重ねると、髪の1本1本が細くなり、ハリやコシが失われやすくなると考えられています。同じ本数が生えていても、髪が細くなれば全体のボリュームは少なく見えます。「昔と同じ髪型なのに決まらない」と感じるのは、年齢による変化が理由かもしれません。年齢を重ねることで起こる変化は自然なことなので、必要以上に落ち込む必要はありません。乾かし方や髪型を見直すだけでも印象は変わります。
4つ目は、ヘアケアで頭皮に負担がかかっているケースです。洗浄力の強いシャンプーを使い続けたり爪を立てて洗ったりすると、頭皮の乾燥や刺激につながることがあります。「しっかり洗っているのに根元がぺたんとする」という場合は、洗い方そのものを見直す必要があるかもしれません。整髪料の洗い残しも、根元が重くなる原因の1つです。爪を立てずに指の腹で優しく洗い、すすぎは時間をかけて丁寧に行いましょう。
5つ目は、乾かし方のクセで根元が寝ているケースです。毎日同じ方向にドライヤーを当てていると、根元が同じ方向に寝てしまいがちです。分け目がくっきり出てしまうのも、乾かし方のクセが関係していると考えられます。また、自然乾燥させていると髪にボリュームが出にくくなることがあります。濡れた髪は重みで根元が倒れるため、そのまま乾かすとぺたんこの形のままになってしまうのです。タオルドライの後は、できるだけ早く根元から乾かしてみてください。
シャンプーで髪のボリュームを出す方法
髪の根元についた皮脂や汚れを落とすと、髪が立ち上がりやすくなります。ただし、強くこすったり洗浄力の高い製品を使いすぎたりせず、頭皮をやさしく洗いましょう。
シャンプーは髪を洗うものというより、頭皮を洗うものと考えると分かりやすいでしょう。根元に皮脂が残っていると髪が寝てしまい、ボリュームが出にくくなります。洗う前に、ぬるま湯で1分ほど予洗いをしておくのがおすすめです。シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮につけ、指の腹で小刻みに動かして洗いましょう。生え際や耳の後ろは洗い残しが起こりやすいため、意識して丁寧に洗ってみてください。
トリートメントやコンディショナーは、根元につけると髪が重くなる原因になります。ボリュームが気になる方は、毛先から中間までにとどめるのがポイントです。頭皮に近い部分は皮脂で守られているため、根元まで塗り込むとべたつきや毛穴の詰まりにつながる可能性もあります。毛先を中心になじませたら、ぬるつきが取れるまでしっかり流しましょう。髪の傷みが気になるときは、洗い流さないトリートメントを毛先だけに使う方法もあります。
乾かし方で髪のボリュームを出す方法
髪のボリュームは、洗髪後の乾かし方によっても変わります。根元が濡れているうちに、毛流れを整えて立ち上げることがポイントです。
ドライヤーの前に、目の粗いブラシで髪の流れを整えておきましょう。絡まったまま乾かすと、根元が引っぱられて思うように立ち上がりません。タオルドライの段階では、髪をこすらず、押さえるように水分を取るのがコツです。水分が多く残っていると乾かす時間が長くなり、髪への負担も大きくなってしまいます。ブラッシングは毛先からほぐし、少しずつ上へ移動させていきます。頭皮に軽く当てるように動かすと、血のめぐりを促すことにもつながります。
ドライヤーは、まず根元から当てるのが基本です。毛先から乾かすと根元が湿ったままになり、髪の重みでぺたんこになってしまうことがあります。指を髪の中に入れて根元を左右に揺らしながら、風を送ってみましょう。いつもの分け目とは逆の方向に髪を倒して乾かすと、根元が立ち上がりやすくなります。ドライヤーは頭から15〜20cmほど離し、同じ場所に当て続けないよう小さく動かします。熱が集中すると頭皮や髪の負担になるため、優しく風を送るように意識してみてください。
8割ほど乾いたら、最後に冷風へ切り替えます。温風で温まった髪は、冷えていく過程で形が定まるとされています。根元を指で持ち上げた状態のまま、上から下に向かって冷風を当ててみましょう。立ち上げた状態から、崩れにくくなります。朝のセットでも同じ方法が使えます。寝ぐせを直すときは、根元を一度濡らしてから温風、最後に冷風という流れを意識すると、ふんわりとした状態をキープしやすくなります。
スタイリングで髪のボリュームを出す方法
朝のスタイリングをするときには、根元を重くしないことが大切です。
スタイリング剤は、軽い質感のものを選ぶとボリュームが出しやすくなります。パウダータイプやドライタイプのスプレーは、根元に使っても重くなりにくいのが特徴です。つける量は、少なめから始めてみましょう。一度に多くつけると、かえって髪が束になり、ぺたんこに見えてしまうことがあります。根元にふわっと吹きかけたら、指先で軽くもみ込むようになじませます。オイルやクリームなどしっとりしたタイプは、毛先だけに使うと全体のバランスが整いやすくなるでしょう。
前髪や顔まわりに動きがあると、全体がふんわりとした印象になります。前髪の根元を立ち上げるだけでも、明るく見えることがあります。前髪はブラシやアイロンで軽く丸みをつけ、根元を持ち上げるように整えてみてください。分け目をジグザグに取ると、地肌が目立ちにくくなります。「トップは立ち上がったのに、横がぺたんとしたまま」というときは、耳の上あたりの髪も少し立ち上げてみましょう。頭の形が丸く見えて、全体のバランスが整います。
まとめ
髪のボリューム不足は、湿気や汗、生活習慣の乱れ、加齢、ヘアケアの負担、乾かし方のクセなど、複数の要因が重なって起こります。シャンプーは頭皮を意識してやさしく洗い、トリートメントは毛先だけに。乾かすときは根元から風を当て、最後に冷風で形を固定します。スタイリングは軽い質感の剤を根元に少量使い、前髪や顔まわりに動きをつけると、ふんわりとした印象をつくれます。毎日の小さな習慣を見直すだけで、髪のボリュームは変わっていきます。
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